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BE. DANCE STUDIO 代表  藤川寿夫さん

子どもたちにダンスの楽しさ、達成感を教えたい

有名アーティストのバックダンサーの経験をいかし、地元でダンス教室を開講

 「何万人もの観客を動員するライブ。その世界はとても華やかです。ライブの出演は達成感もすごくありますし、何ものにもかえがたい経験です」と話すのは、伊賀市平野中川原のBE. DANCE STUDIOで代表を務める藤川寿夫さん(31)。中学生からダンスを始め、21歳で上京。ダンスのレッスンを重ねながら、クラブなどのショーに出演。2014年には、ストリートダンスのコンテスト「2014 BIGBANG TOKYO」にチーム「Original.G」のメンバーとして出場し、特別賞を受賞した。その後、東方神起のLIVE TOURの出演やEXILE ATSUSHIのバックダンサーをつとめるなど、第一線で活躍。昨春(2020年)に地元でダンス教室を開くため帰郷し、昨夏に教室を開校した。

 

 現在教室に通う生徒は、4歳から20歳までの約60人。幼児、小学校低学年・高学年、中学生以上の一般クラスがあり、藤川さんともう一人の講師が指導にあたっている。教えるのはヒップホップダンスで、振付は藤川さんのオリジナル。振付練習のほかに、首や胸など体の一部分だけを動かすアイソレーションやリズムを取る基礎練習も実施している。

 

 藤川さんは開校からこれまでを振り返り「地元でダンス教室を開くのが上京時からの夢だったので、実現できてとてもうれしいです。しかし、コロナ禍での開校・運営は想像以上に大変で、この1年はとにかく必死でした」と話す。

中学生以上の一般クラスの生徒たち

心から楽しんで踊る姿、一生懸命に踊る姿が人に感動を与える

 子どもたちにダンスを教える上で最も大切にしているのは、メンタルを鍛えること。子どもたちには「恥ずかしがらず、失敗してもいいから思い切り楽しんで踊ろう」と指導している。「ダンスを心から楽しんで踊る姿や一生懸命に踊る姿が見ている人に感動を与える。嫌々踊っている子は悪い意味で目立ってしまう。ダンスの技術も大切ですが、メンタル面を鍛えることがとても大切です」と話す。ほかにも東京でのダンサー時代、どんなにダンスが上手くても「社会のマナーが身についていないと通用しない」と痛感していた経験から、挨拶などのマナー指導にも力を入れているという。

 コロナ禍でこれまで教室の発表の場がなかったが、今年の8月15日には、高学年クラスと一般クラスの生徒が、知人のダンスイベントに友情出演し、初舞台を踏んだ。「子どもたちはモチベーションがあがって、とても楽しそうでした。初舞台とは思えないほど堂々と踊っていて、びっくりしました(笑)。良い経験になったと思います」と初舞台を振り返る。また、10月末(2021年)には伊賀市市民文化祭で全てのクラスが、練習の成果を披露する予定だ。

2021年8月15日のイベント「SHELTER Vol.12」に出演した小学生高学年クラスの生徒たち

ハロウィンの仮装で楽しくレッスン!

羽ばたいてゆく子どもたちの架け橋に

「ダンスをやっていなかったら今の自分はない。親しい友人や東京でお世話になった方々もダンスを通じて知り合ったので、ダンスがない人生は考えられない」と自身にとってのダンスの大切さを語る藤川さん。開校を決めた当初は、東京とこちらを行き来して自身の活動も続ける予定だった。コロナ禍で全く活動ができなくなったが、終息すれば自身の活動も再開する予定だという。

 最後に藤川さんに今後の抱負について聞くと「教室の中で、将来プロのダンサーを目指す子どもが出てきたときに、ダンサーとして羽ばたける架け橋ができればいいなと思っています。これから5年後、10年後の成長が楽しみですね」と笑顔でこたえてくれた。

取材日:2021年8月

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