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影絵組 たこの足

影絵の魅力を伝えて20年 学校や地域のイベントで上演

メンバーが脚本から人形、音楽まで制作し上演 

「テレビや携帯の動画サイトでは感じられない、目の前で上演する臨場感を味わってほしい」と話すのは伊賀市を拠点に活動する「影絵組 たこの足」の代表 川瀬恵子さん。

 

 たこの足は、2004年の芭蕉翁生誕360年記念事業の影絵イベントで募集された、影絵講座のメンバーが中心となり、2005年に結成。当時のメンバーが8人だったことと、聞くと忘れられない名前にしたいという思いを込め、この名を選んだ。

 

 年間の上演数は5、6回。小学校や保育園、地域の行事での上演が中心だ。現在は40代から80代の男女、14人が在籍。主婦のほか、教員や保育士の退職者、絵本の読み聞かせのボランティアを行うメンバーもいる。これまで上演した影絵は8作品。ほとんどが絵本を元に制作したもので、子どもにもわかりやすい、心に響く作品となっている。

インタビュー:代表 川瀬恵子さん(照明担当)

 一つの作品を作り上げるには、作品選びからはじまり、脚本、人形と背景の制作、作曲まで、メンバーが協力して行う。作品の選定にあたっては、内容はもちろん、影絵として上演できることが重要で、何度も話し合いを重ねて決定する。その後、制作にとりかかると、人形の大きさが合わずに作り直したり、脚本を変更することもあり、完成までかなりの時間を費やす。2024年に、新作としてお披露目された『かたあしだちょうのエルフ』はコロナ禍で活動を休止した時期もあったため、制作に10年を費やした。

 

たこの足が上演する影絵の一場面。

 

舞台裏の風景。メンバーが一丸となって作品の世界を表現する。

人形、台詞、音楽、照明が重なり合って作り出す世界が魅力

 たこの足は、人形にいろいろな仕掛けを付けて顔や手を動かし、ものを取ったり、食べたりする動きを表現している。また、背景を動かすことで人形が歩いている様子を表現するなど、工夫を凝らしながら、よりリアルな演出を心がけている。「私たちは臨場感やその場の空気を大切にしているので、台詞も音楽も録音ではなく、生にこだわっています。とても緊張しますが、人形、台詞、音楽、照明の4つがひとつに重なり合って、作品の世界をリアルに表現できたときは、とても達成感があります」と話す川瀬さん。上演が終わった後の観客の笑顔や感動したという言葉も励みになると続ける。

 今年度(2025年度)がちょうど結成20年という節目の年。今後については「新しい作品をいろいろな場所で上演したいですね。メンバーも増えましたし、昔の作品を作り直して上演したいとも思います。これからも、伊賀から『忍者=“影”絵』の魅力を発信し続けたいですね」と笑顔を見せた。

 

OHP投影機を使ってスクリーンに背景を投影。場面の転換だけでなく、背景を動かして人形が歩いている様子を表現するなど、投影にも様々な工夫を凝らしている。

 

その場の空気、臨場感を大切にしているので、台詞や音楽、効果音も生にこだわっている。

 

メンバーインタビュー

人形担当 佐藤 利雄さん

子どもたちに夢をあたえたくて、20年間ずっと続けてきました。これからも、体が動く限り続けていきたいです。

人形担当 北 登茂子さん

人形が生きているように演じられるよう、台詞や間合いをしっかり覚えて、台詞よりワンテンポ早く人形を動かすといった工夫を取り入れています。やわらかい光が映し出す、手づくりならではの優しさを伝えたいです。

語り担当 清田 宏子さん

元になる絵本の世界を大切に台本を作ります。登場人物の気持ちが見ている人に伝わるように、声色や台詞回しにこだわり、語りかけるよう心がかけています。

音楽担当 上野 順子さん

ストーリーに合った曲作りを心がけています。上演の際は人形の動き、台詞に合わせて、曲を弾く速度を調整しています。自分の曲をたくさんの方に聴いていただけるのが嬉しいです。

 

取材日:2025年12月

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