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阿山JVC 監督 藤村正行さん

伊賀市唯一の男子小学生バレーボールチームを指導

男子小学生のバレーボールチームを指導して20年

 「伊賀市唯一の男子小学生のバレーボールチームなので、責任を持って指導している」そう話すのは、伊賀市唯一の男子小学生バレーボールチーム阿山JVCの監督で、三重県男子小学生バレーボール育成会 事務局長を務めている藤村正行さん(53)。

 中学校の部活動に始まり、高校の部活動と就職先のクラブチームでもバレーボールを続け、セッターを務めた。選手をしながら17歳から約15年間、ママさんバレーのコーチも担当。ケガが原因で現役を引退したのを機に子どもたちへの指導に力を注ごうと決め、33歳のときに、旧阿山町小学校校区の子ども達を集めたバレーボールチーム「阿山JVC」を設立。今年で20年目を迎える。

 監督を務めるにあたり、3人の監督の下でコーチングを学ぶとともに、指導者免許を取得。様々な講習にも参加して、指導者としてのスキルを磨き、指導にあたっている。2015年には、同女子部との混成チームで「第35回全日本バレーボール小学生大会 混成の部」に出場。ほかにも東海大会への出場や県大会での優勝など、多くの大会で結果を残してきた。

 設立当初は、市内で男子小学生のチームは数チームあったが、数年前から市内で唯一のチームになった。現在は伊賀市全域から団員を募集していて、2024年度は市内各地から集まった小学2年生から5年生までの8名が在籍。週3回、阿山小学校体育館で指導にあたっている。

阿山JVCの団員。週3回阿山小学校体育館で練習を行っている。(2023年度メンバー)

子どもたちの練習を見守る藤村さん。

子どもの主体性を伸ばす練習を心がける

 藤村さんは、子どもたちが集中力をきらさずに練習できるように、メニューを毎回変えている。例えば、基本の練習以外に試合形式の練習を取り入れたり、レシーブ練習をせず、アタック練習のみの日を取り入れたりしている。そして最も大切にしているのが、子どもたちの主体性を伸ばすことだという。

 「試合中は監督もコーチもコートには入れないため、子どもたちが自分で考え、動いて試合をすすめなければなりません。そのためには、子どもたちの主体性を伸ばすことが大切です。練習から子どもたちが進んで行える環境づくりを心がけています」と話す。

 保護者の協力も不可欠だと語り、2面あるコートのうち1面は子どもが使い、隣のコートでは保護者が練習したり、試合を行ったりしている。「親子が同じ経験をすることで会話も生まれ、絆も深まると思います。チームの活動についても理解を深めていただけると思っています」

バレーボールは信頼関係が大切な競技

 藤村さんは、チームの雰囲気作りも大切にしている。なぜなら「バレーボールは互いの信頼関係がとても大切な競技」という思いがあるからだ。

 「バレーボールは、互いを信頼しているからこそ、息が合ってボールがつながり、点が取れる競技だと思います。小学生の試合形式は、21ポイント先取・3セットマッチで、2セット先取したチームが勝利となります。私は、一人のミスが試合の結果を左右するものではないと思っています。誰かがミスしても、また誰かが取り返せばいい。1セット取られたら、みんなで次の1セットを取ればよいのです。みんなで点を積み重ねていく、バレーボールの魅力はそんなチームプレーにあると思っています。伊賀市では残念ながら男子小学生チームは、当チームだけになってしまいましたが、一人でも多くの方にバレーボールの魅力を知って欲しい。ぜひ一緒にバレーボールを楽しみましょう」と、藤村さんは、バレーボールへの熱い思いと団員の募集を呼びかけた。

※阿山JVCの活動は、Instagram @AYAMA_JVCで掲載しています。

取材日:2024年2月

 

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