Iga people

伊賀人バンザイ!

ホーム伊賀人バンザイ!旭日双光章 受章 柘植満博さん

ここから本文です。

旭日双光章 受章 柘植満博さん

多岐にわたり地域発展に尽力

40年にわたり地域の商工会活動に力を注いできた

「叙勲の一報を受けて驚きました。商工会の会員の皆様はじめ、職員や関係者の方々のお力添えがあったからこそ、いただけた章だと思っております」と喜びの気持ちを話すのは、令和5年春の叙勲、旭日双光章を受章した柘植満博(82)さん。

 1988年から伊賀町商工会(合併後伊賀市商工会)の理事に就任し、副会長を務めた後、2011年から現在に至るまで会長を務めている。これまで、創業者を支援する「創業スクール」の開催、「余野公園つつじ祭」の運営、上野商工会議所と連携して実施している伊賀ブランド「IGAMONO」の展開など、多岐わたり地域発展のために力を注いできた。また、三重県商工連合会の副会長を2015年から2021年まで務め、三重県初の商工会アンテナショップの立ち上げに貢献。現在も同連合会の理事として、連合会の運営と傘下商工会の指導に尽力している。

伊賀市商工会館(三重県伊賀市下柘植)※

 

 普段の顔は、建設コンサルタントを行う会社、株式会社共同技術コンサルタント(伊賀市楯岡)の代表取締役だ。旧伊賀町で育ち、上野高校卒業後、大型各種コンクリート製品を製造する会社に就職。コンクリート製品の研究や力学計算、各種強度試験、施工管理など専門的業務に従事していたが遠方への転勤話があったために退社し、設計会社の専務取締役に就任した。後にその会社を分社する形で、1976年に現在の会社を設立した。

 「会員になった当初は、会の運営についてよくわかっていませんでした。しかし、職員や会員の方と交流を深めるうちに、地域の発展のためには、商工業者がいろいろな意味で活躍することが大切だと感じ、会の活動に携わるようになりました」と、柘植さんは商工会の活動について語る。

 毎年秋に開催し、昨年で17回目を迎えた「創業スクール」も地域発展への思いから始めた事業だ。専門家の講師を招いて、創業するにあたってのノウハウを講義する。これまで約300人が受講し、そのうち約50人が創業している。「創業して困ったことがあれば、講師の方に相談することもできます。当会としても融資や法人手続きなどの相談にも応じております。一人でも多くの方が創業されること、そして創業された方が安定した経営をされて、事業を発展させることが地域活性化につながると思っております」と柘植さんは話す。

伊賀市商工会主催の「創業スクール2022」(2022年9月~10月開催)の様子※

※画像提供:伊賀市商工会

もう一つの顔は伊賀FCくノ一三重の代表

 柘植さんは、女子サッカー「伊賀FCくノ一三重」の代表でもある。上野高校サッカー部時代に、ゴールキーパーを務め、国体に出場している。その縁で地元のサッカー関係者と交流が深く「伊賀FCくノ一三重」の立ちあげ当初からチームを支えてきた。

 「商工会の活動もサッカーも、いろいろな活動を推進していけるのは、サッカーのチームワークを大切にする考えが根底にあるのかもしれません。私一人の力でできることではありません。多くの方の協力があってこそできることです」と話す柘植さん。

 自身の今後の展望を聞くと「まずは健康(笑)。そして、若手の育成に力を注いでいくつもりです。そのための後方支援は惜しみません」と微笑みながらこたえてくれた。

 

※伊賀市商工会創業スクールの詳細については、伊賀市商工会ホームページ(http://www.igasci.or.jp/)をご覧ください

取材日:2023年5月

一覧

このページの先頭へ