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画家・イラストレーター イノウエ マサルさん

青春時代のリアリティーをガーリーに描く

「憧れ」をテーマに、いろいろなタッチや画材でガーリーな作品を制作

「若い頃読んでいた女性ファッション誌のモデルがあまりにかっこよくて、模写したのがはじまりです。それからずっとガーリーな絵を描き続けています」と話すのは、8月11日から19日まで、三重県伊賀市上野福居町のギャラリー「アートスペースいが」で個展を行う、伊賀市在住の画家・イラストレターのイノウエ マサルさん(51)。同ギャラリーでの開催は6回目で、今回のテーマは「フレンズ アゲイン」。B5からB2サイズのいろいろなタッチで描いた水彩画やアクリル画などを展示する予定だ。

子どもの頃から漫画や絵を描くのが好きだったイノウエさん。三重県立名張桔梗丘高校では美術部に在籍。担当の先生の影響で油絵に興味を持ち、東京藝術大学美術学部絵画科に進学し、油画を専攻。卒業後は伊賀に戻り、2005年から本格的に作家活動を開始した。それから毎年、大阪 名古屋 東京などのギャラリー、百貨店などで個展やグループ展を開催。普段の創作活動に加えて、和装、洋装の図案制作から雑誌、広告のイラスト制作など、幅広い分野で活動している。また、今春から滋賀県の成安造形大学の非常勤講師を務め、学生たちにイラストレーションの実技を教えている。

今回の個展に出展予定の作品『開かれた道』

今回の個展に出展予定の作品『仲直りの手紙』

青春時代の風景や思い出とともに女の子を描く

イノウエさんの個展に訪れるのは女性が多い。作品を観て「女性が描いた作品だと思った」という感想を聞くこともある。イノウエさんは、なるべく男性から見た女性ではなく、女性が見て素敵だと思える女の子を描くことを心がけている。

作品のテーマに変わりはないが、作風はどんどん変化しているという。参考にしているのは、若い頃読んでいたファッション誌や昔のCMのネットの動画などだ。「私は最先端の作品を描くのは苦手なんです(笑)今は、自分の青春時代をテーマに制作することが多いです。桔梗丘高校の通学路を歩く女子高生を描いた作品など、伊賀の思い出の風景を描いた作品を出展する予定です。1980年代後半に流行った服を着た女の子を描いた作品も並ぶので、同世代以上の方はノスタルジーを感じるかもしれませんね」とイノウエさんは話す。

アートスペースいがで、前回開催したイノウエさんの個展「ステーション」(2022年 7月23日(土)~31日(日))

前回の個展は伊賀鉄道を題材にしたシリーズを展示。

ほかにも前回は、和菓子を食べる少女のイラストなども展示した。

作品を楽しく観てもらうことが励みに

「私にとって、作品はコミュニケーションの一つ。いつも『楽しく観ていただきたい』そんな気持ちを込めて作品を制作しています」と話すイノウエさん。「元気をもらった」「癒された」という言葉が、何よりの励みになるという。

今後の目標については「モチベーションを保ちながら、ずっと絵を描き続けたい」と笑顔で話す。今後どんな女の子が誕生するのか、作風がどんなふうに変化していくのか、注目していきたい。

 

※イノウエマサルさんの最新情報はこちら

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【イノウエ マサル 作品展】
『フレンズ アゲイン』
【日時】2023年8月11日(金)~8月19日(土)
    11:00~18:00 最終日17:00まで
【場所】アートスペースいが

※個展の詳細は、同ギャラリー(℡0595-22-0522)まで。

※在廊中は水彩で似顔絵イベントを実施
 ポストカードサイズ 1枚 (1名様) 2,200円(税込)〜

 在廊日:終日(8/11・12・13・19)
     13:00~17:00(8/15・16・18)

 

 

イラスト・個展画像提供:イノウエマサルさん

取材日:2023年6月

ART SPACE IGA

三重県伊賀市上野福居町3305

0595-22-0522

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