サン・ボウル
伊賀市小田町南出1528
0595-24-0568
Iga people
伊賀人バンザイ!
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レッスンでボウリング、スポーツのすばらしさを伝えたい
「ピンが倒れたときの爽快感がボウリングの魅力」と話すのはサン・ボウル専属プロボウラー52期生 梶田朋寛さん(33)。
岐阜県多治見市出身で、中学生からボウリングをはじめた。岐阜県の朝日大学に進学し、大学3年生のときにプロ試験に合格。アマチュア時代から数多くの大会に出場し、プロとして参加した2016年のジャパンオープンでは4位入賞を果たしている。
伊賀市小田町にあるサン・ボウルには、専属のプロボウラーとして7年前から勤務。予約制の個人レッスンのほか、来店者を対象にした予約不要のレッスンを毎週月曜日の夜に実施している。ほかにも不定期で初心者向けに、教材を使いながら実践を踏まえて指導する、健康ボウリング教室も開催。2024年に開催した教室では、60代から80代までの男女、数十名が参加する人気ぶりだった。
「初心者向けの教室では、投げるときの歩数や立つ位置、目線を主に教えています。生徒の方の投げ方を見ながら、直接指導させていただくので、かなり上達される方もいらっしゃいます。なかには、開校時に30ほどだったスコアが、教室終了時には150近くになった方もいらっしゃいますよ」と梶田さん。
JPBAシーズントライアル2020ウィンターシリーズでは優勝を果たした(2020年1月15日開催) |
「ボウリングは体への負荷が少ない上に、全身を使う有酸素運動です。年配の方でもはじめやすく、続けやすいスポーツ」と梶田さん。
初心者の上達のポイントは「再現性」だという。
「ボウリングは年配の方でも練習を重ねれば、高得点を出すことが可能なスポーツ。同じリズム、同じタイミングでボールを投げることが得点獲得への近道です。軽いボールもあり、投球用の滑り台もあるので、お子さんでも楽しめます。季節や天候にも左右されないので、冬の健康づくりにも最適ですよ」とボウリングの魅力を話す。
専属するサン・ボウルでの練習の様子。 |
自身のボウリングのスタイルについては「ボールを大きく曲げてストライクの幅を広げるタイプ」と梶田さんは話す。 |
ボウリング歴約20年になる梶田さん。ボウリングをはじめた中学生の頃は、不登校で人付き合いが苦手だったと話す。
「不登校だった頃は家に引きこもりがちでしたが、友達に誘われて行ったボウリングが楽しくて、プロが指導する教室に通いはじめました。そこで知り合ったお年寄りの方が優しく接してくださり、コミュニケーションがとれるようになって、同世代の子が参加する大会にも参加できるようになりました。そして、ボウリングで知り合った友達とともに、ボウリング部を新設した朝日大学に進学。プロの道に進み、就職先もボウリング場を選びました。ボウリングは私の人生そのもの。出会えたことに感謝しています。同じような悩みを持つ子どもたちにも、スポーツの楽しさ、すばらしさを発信して、世界を広げられるきっかけづくりができたらうれしい」と、最後にスポーツに込める熱い思いを語った。
取材日:2024年11月