Iga people

伊賀人バンザイ!

ホーム伊賀人バンザイ!浄土真宗高田派大仙寺 副住職 堤 真人さん

ここから本文です。

浄土真宗高田派大仙寺 副住職 堤 真人さん

学びも遊びも楽しく真剣に! 放課後の子どもの豊かな学びの場「寺子屋」を運営

子どもたちが主体性を育み、仲間と成長できる場を

 「学びも遊びも楽しく真剣にする。子どもたちが主体性を育みながら仲間とともに成長できる。子どもたちがそんな時間を過ごせる場でありたい」と話すのは、三重県伊賀市三之西町の大仙寺 副住職で、寺子屋を運営する堤真人さん(39)。横浜国立大学大学院の教育学研究科を卒業後、青年海外協力隊として2年間、フィリピンの小学校教育に携わった。その後、横浜市や大阪市の公立小学校の教員を11年間勤め、2020年4月に帰郷。実家の寺の一部を改装し、同年8月から小中学生向けの寺子屋を開いた。

 寺子屋では小学生向けの学習の一つとして、仲間と協力しながら目標を達成するプログラムを実践している。みんなで決めた目標を達成するために、何が必要かを自分たちで話し合い、役割分担し、計画して実施する。これまで、本を紹介するポップを作成し書店に置いてもらったり、電子書籍の発行、子どもの縁日の出店作りや募金活動などにも取り組んできた。

 中学生向けの学習では、自分の将来を考えるきっかけづくりとして月に1度、登山家やイラストレーターといった様々な分野で活躍する大人を招いて、ゲストの生き方や価値観に触れる機会を設けている。「世の中には、想像以上にたくさんの生き方があって、目標は人と同じでなくて良い。生き生きと前向きに生きている大人を見て、自分の未来を考えて欲しいと思っています」と堤さんは話す。

子どもが作る子どものための縁日「南無フェス」。~ウクライナチャリティ~の様子。(2022年4月10日開催)

コピーライターの坂口健一郎さん(通称:フンコロさん)の講座の様子。(2021年12月5日開催)

青年海外協力隊で得たもの 

 「小学生の頃から海外で働くのが夢だった」と話す堤さん。青年海外協力隊で得た経験は、それ以降の人生や寺子屋にもいかされている。「一つ目は、すぐにあきらめなくなったこと。うまくいかない時もどうしたら乗り越えられるか、前向きに考えるようになりました。二つ目は、相手の立場に立って物事を考えることです。『教えてあげる』という気持ちでは、うまくいかない。現地の方と同じものを食べて、同じ歌を歌って、同じ生活をしていると、心も開いてくれますし、協力もしてくれます。寺子屋でも子どもたちの気持ちを大切にし、共に考え、共に行うことを心がけています。三つ目は、世界は広くてとても楽しいものだと実感できたこと。それが自分にとっての強みになっています」と語る。

平和への思い 子どもたちへの思い

 寺子屋ではこれまで、平和について考える取り組みとして、ロシアの侵攻を受けるウクライナに思いを寄せようと、チャリティーイベントや平和の祈りを込めた折り鶴づくりなどを行ってきた。「平和を大切にする子に育って欲しい」という思いと共に、自身の中で以前から抱いていた「より多くの方に平和の大切さを届けたい」という思いが増した。堤さんは、JICA(独立行政法人国際協力機構)の試験を受けて、今春(2022年4月)から同三重デスク国際協力推進委員としても活動している。

 「『一人ひとりが生き生きと自由に平和で暮らせる世界に』これが私の夢です。夢の実現に向けて、これからもいろいろな挑戦をしていきたい」と話す堤さん。外国の方と一緒に行う子どもたちも関われる国際交流イベントの実施や大人もワクワクできる寺子屋の企画、子どもたち向けの海外スタディーツアーの開催などを考えている。最後に教え子たちに寄せる思いを聞くと「世界は広くて素晴らしい。伊賀での幸せな時間が伊賀への誇りにつながって、広い世界に巣立った子どもたちが、故郷にいつか貢献してくれたら嬉しい」と、力強く語ってくれた。

浄土真宗高田派 大仙寺/三重県伊賀市

寺子屋入り口

※大仙寺の寺子屋については、大仙寺HP(https://www.iga-daisenji.org/)で詳しく紹介しています。

取材日:2022年7月

一覧

このページの先頭へ