上野天神祭

「山・鉾・屋台行事」のユネスコ無形文化遺産登録にむけて400年の歴史を誇る 伊賀上野の秋の大祭 上野天神祭
毎年10月23日から25日にかけて行われる、伊賀上野の秋の大祭「上野天神祭」。
この「上野天神祭のダンジリ行事」は、今年秋のユネスコ無形文化遺産登録にむけ提案されている「山・鉾・屋台行事」の中の一つでもあります。伊賀の人々により大切に受け継がれてきた、絢爛豪華な時代絵巻をぜひ、ご覧ください!

上野天神祭

上野天神祭は、伊賀市上野東町にある菅原神社(上野天神宮)の秋季例大祭で、平成14年に国の重要無形民俗文化財に指定されました。10月23日の宵山、24日の足揃の儀に続き、25日の本祭には、神輿や鬼、そしてだんじり行列が巡行し、毎年10万人以上の見物客で賑わいます。

史料によると、今から約350年前の万治3年(1660年)、城下の人々が藩主 藤堂高次に願状を出し、何らかの理由で途切れていた祭の再興が許されたといわれています。当時の行列は、神様を乗せた神輿と邪除けの獅子舞、邪気払いの剣と鉾、お供の法師、行列をしらせる太鼓という形であったと考えられています。祭りは、ほぼ毎年、城主が高覧したといい、その栄誉が発展への原動力になったのでしょう。行列は年々形を変えてゆき、庶民の生活が安定し町人文化も華やかであった元禄から文化・文政の時代には、神輿・鬼・だんじりが行列する現在の形がほぼ完成したとされています。絢爛豪華なだんじりの装飾などに当時の栄華が伺えます。

神輿行列

車坂の子ども神輿が先陣を切り、梅鉢紋の天満宮神輿と桐紋の九社宮神輿を中心に、総勢 300人が供奉。供奉児童と八乙女らの可愛らしさや、菅青会神輿の勇壮さも魅力。
子ども神輿
八乙女
天満宮神輿

鬼行列

先導するのは、高さ約5m、重さ約120kgの大御幣。沿道を大きく動き回るひょろつき鬼や、子どもが扮する可愛い子鬼行列などが見物客を沸かせます。役行者が峰入りする様子と、鎮西八郎為朝が鬼を従える様子などが表わされています。

大御幣
悪鬼(真蛇)
小飛出(八天)
役行者(阿古父尉)
ひょろつき鬼
鎮西八郎為朝

だんじり行列

9つのだんじり町による、印(しるし)と絢爛豪華なだんじり。各町とも印を先頭にして、その後をだんじりが優雅な祭囃子を奏でながら進みます。本祭の巡行順位は、毎年9月9日の籤取り式で決まります。

平成28年 だんじり巡行順位

一番 魚町 紫鱗
二番 東町 桐本
三番 向島町 鉄英剣鉾
四番 中町 其神山・葵鉾
五番 福居町 三明
六番 小玉町 小簔山
七番 新町 薙刀鉾
八番 鍛冶町 二東・月鉾
九番 西町 花冠
だんじり行列

スケジュール

10月23日(日)
午後7時 東御旅所 宵宮祭
宵山
本町・二之町筋において、だんじりに提灯を飾り点灯、展示
10月24日(月)
午後1時 曳き初め
本町・二之町筋などにおいてだんじり曳行
午後2時 足揃の儀
三之町筋において午後2時から4時まで鬼行列巡行
午後7時 東御旅所 宵宮祭
宵山
本町・二之町筋を中心に、提灯をつけただんじりを曳行
10月25日(火)
午前9時 本祭 神幸式の出発
東御旅所より行列が出発し、本町・二之町・三之町筋を巡行
午後3時30分 例大祭祭典の執行
※祭礼・行列等は天候等の状況により中止、変更になる場合があります。

今年のトピックス

新町楼車見送幕 復元新調

新町楼車見送幕は、天明3年(1783)に新調されたと言われ、蘭人が海岸で談笑する様子が、綴織りで表現されています。近年、全体にわたって破損や欠損などがみられるようになり、国指定重要無形民俗文化財 上野天神祭のダンジリ行事 民俗文化財伝承・活用事業として、平成25年度から27年度にかけて復元新調作業が行われ、28年3月に完成しました。事業の実施にあたっては、文化庁や三重県、伊賀市の補助と指導を受け、京都の美術織物専門の会社に制作を委託。原品をもとに、最新技術を駆使し、素材と共に可能な限り原品に近い復元が行われました。図案に関しては、原品は修復(修復象嵌や刺繍)があったため、図案がほぼ同じであった、滋賀県長浜市余呉「上丹生の茶わん祭」中村組見送り幕の図案が反映されています。

新町楼車見送幕

ICT7チャンネル 上野天神祭生中継!

平成14年に国の重要無形民俗文化財に指定され、国を代表する祭りのひとつとなっている上野天神祭。25日の本祭では、神輿行列を先頭に、百数十体の鬼行列、絢爛豪華な九基のだんじりが巡行します。

放送日:25日(火)午前9時30分から午前11時30分まで
※天候など行列の状況により変更する場合があります。
再放送は、25日(火)午後9時から、26日(水)午前9時から、午後9時から


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