上野天神祭

本年の上野天神祭は、雨天のため祭礼行事および鬼行列・だんじりの巡行ほか
すべての行事が中止となりました。

上野天神祭

上野天神祭について

史料によると、今から約350年前の万治3年(1660年)、城下の人々が藩主 藤堂高次に願状を出し、何らかの理由で途切れていた祭の再興が許されたといわれています。
当時の行列は、神様を乗せた神輿と邪除けの獅子舞、邪気払いの剣と鉾、お供の法師、行列をしらせる太鼓という形であったと考えられています。
祭りは、ほぼ毎年、城主が高覧したといい、その栄誉が発展への原動力になったのでしょう。
行列は年々形を変えてゆき、庶民の生活が安定し町人文化も華やかであった元禄から文化・文政の時代には、神輿・鬼・だんじりが行列する現在の形がほぼ完成したとされています。
絢爛豪華なだんじりの装飾などに当時の栄華が伺えます。

神輿

車坂の子ども神輿が先陣を切り、梅鉢紋の天満宮神輿と桐紋の九社宮神輿を中心に、総勢300人が供奉。
供奉児童と八乙女らの可愛らしさや、菅青会神輿の勇壮さも魅力。

神輿   神輿

鬼行列

沿道いっぱいを大きく動き回るひょろつき鬼や、子どもたちによる可愛い子鬼行列などが見物客を沸かせます。
役行者が峰入りする様子と、鎮西八郎為朝が鬼を従える様子などが表わされています。

鬼行列   鬼行列

だんじり

9つのだんじり町による、印(しるし)と豪華なだんじり。印が各町の先頭に立ち、だんじりがそれを囃して進みます。
巡行の順位は毎年9月9日の籤取り式で決まります。

だんじり  
【平成25年 だんじり巡行順位】
一番 魚町 紫鱗
二番 向島町 鉄英剣鉾
三番 東町 桐本
四番 小玉町 小蓑山
五番 鍛冶町 二東・月鉾
六番 中町 其神山・葵鉾
七番 新町 薙刀鉾
八番 西町 花冠
九番 福居町 三明
だんじり   だんじり

スケジュール

10月23日(水)
午後7時 東御旅所宵宮祭
だんじり宵山点灯
午後7時30分 稚児宵参り宣状授与式
10月24日(木)
午後1時 曳き初め
本町・二之町筋などにおいてだんじり曳行
午後2時 足揃の儀
三之町筋において午後2時から4時まで鬼行列巡行
午後7時 東御旅所宵宮祭
だんじり宵山曳行
午後7時30分 稚児宵参り宣状授与式
10月25日(金)
午前9時〜午後4時頃 本祭
東御旅所より行列が出発し、本町・二之町・三之町筋を巡行
※行列などは天候の状況により変更になる場合があります

今年のトピック

小玉町だんじり見送幕 復元新調

小玉町だんじり見送幕

小玉町見送り幕の原幕は、江戸時代後期(19世紀中頃)の作とされています。近年、破損が多く見られるようになった為、国指定重要無形民俗文化財 上野天神祭のダンジリ行事 民俗文化財伝承・活用等事業として、平成22年度から24年度にかけて復元新調作業が行われました。
事業の実施にあたっては、文化庁や三重県、伊賀市の補助と指導を受け、京都の美術織物専門の会社に制作を委託。原幕をもとに、現在の技術を駆使し、素材と共に可能な限り原品に近い形で復元されました。
 幕の図柄は、日本へ向けて出発する朝鮮通信使への儀式の場面を刺繍で表現しています。当時の江戸幕府による鎖国体制下では、非常に珍しい図柄とされています。
また、復元の為の調査で、原幕の飾り金具が元来7個だったことがわかり、既存品5個に加えて2個が新調されました。


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